展示
企画展
企画展は、春と秋に、松尾芭蕉や俳諧に関する内容、夏に、大垣ゆかりの先賢に関する内容で開催しています。普段なかなか見ることができない貴重な資料や、作品が一堂に会しますので、企画展開催に合わせて、ぜひご来館ください。
また、企画展開催に合わせて当館学芸員によるギャラリートークや、関連講座を開催していますので、こちらも併せて、ぜひご参加ください。
芭蕉生誕380年記念 第40回企画展 令和6年10月5日(土)~11月17日(日)
川と道の織りなす芭蕉の旅
会期 | 令和6年10月5日(土)~11月17日(日) |
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時間 | 午前9時~午後5時 |
場所 | 大垣市奥の細道むすびの地記念館1階 企画展示室 |
料金 | 一般300円、団体150円(18歳未満は無料) |
『奥の細道』の冒頭には、「舟の上で一生を過ごす者や、馬のくつわを引いて老年を迎える者は、日々が旅であって旅をすみかとしている」とあります。船頭や馬子の生涯は旅そのものである、というのです。船に乗って川を行き来したり、馬に乗って道を歩んだりすることは、旅を象徴する営みでした。
芭蕉は、旅が自らの思想や感情を豊かにすると認識していたようで、川を渡り、街道を歩いて抱いた思いをもとに、作品を生み出すことがありました。
芭蕉は旅の中で、ぬかるみに足をとられたり、川留めにあったりするなど、道中、様々な困難を経験しています。一方で、乗っていた馬のしぐさから得た気づきや、船で川を下った実感を作品として残しました。
芭蕉が「旅の詩人」と称されるわけは、旅を重ねる中で俳諧の可能性を追い求めたことにあるのです。
第40回企画展では、川や道と芭蕉との関わりについて、『奥の細道』の最後を飾る句「蛤のふたみに別(わかれ)行(ゆく)秋ぞ」が記された芭蕉真筆をはじめ、ゆかりの資料を通して紹介します。