落ち葉舞い散る季節となってまいりましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
奥の細道むすびの地記念館では、11月17日(日)まで、秋の企画展を開催中です。
この企画展では、川や道と芭蕉との関わりについて、『奥の細道』の最後を飾る句「蛤のふたみに別行秋ぞ」が記された芭蕉真筆をはじめ、ゆかりの資料を通して紹介しています。
今回、市の収蔵品として初公開する“芭蕉筆「蛤の」句懐紙”は、むすびの句「蛤のふたみに別行秋ぞ」が記された芭蕉真筆です。
そして、名勝「おくのほそ道の風景地 大垣船町川湊」の一角にある「蛤塚」の原典に当たるものであり、大垣船町川湊を「奥の細道むすびの地」と呼称する契機となった作品でもあります。
企画展では、むすびの句「蛤のふたみに別行秋ぞ」が記された芭蕉筆「蛤の」句懐紙とあわせて、その最初の句の形である「蛤のふたみへ別行秋ぞ」が記された芭蕉の書簡も展示しています。
2つの作品は隣同士で展示していますので、じっくりと見比べることもできます。
他にも、江戸時代、大垣藩が蛤の売り買いの値段を定めた古文書も展示します。
この機会に、「蛤のふたみに別行秋ぞ」にまつわる逸話に触れてみてはいかがでしょうか。
展示名 芭蕉生誕380年記念事業 第40回企画展 川と道の織りなす芭蕉の旅
期 間 令和6年10月5日(土)~11月17日(日)
