心地のよい季節になってまいりましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
奥の細道むすびの地記念館では、3月29日(土)より春の企画展が始まります。
今回の企画展では、歌枕を巡って先人たちの感動を追体験し、新たな創作を重ね続けた芭蕉の姿勢について、ゆかりの作品や資料を通して紹介します。
元禄2年(1689)3月27日、芭蕉は江戸の深川(現・東京都江東区)を出立し、『奥の細道』の旅に出ます。この旅は、東北・北陸地方を巡り、同じ年の8月20日頃に大垣に至るもので、距離にしておよそ2,400キロ、日数にして150日ほどにも及びました。
芭蕉が『奥の細道』の旅で訪れた地の中には、「歌枕」と呼ばれる、古来、和歌に詠まれて有名になった名所・旧跡も少なくありません。松島(現・宮城県松島町)や象潟(現・秋田県にかほ市)などの歌枕を巡り、能因・西行ら先人たちと心を重ね合わせることは、芭蕉にとってこの旅の大きな目的の一つであったのです。
今回は、東北地方や北陸地方の資料所蔵機関や個人の資料所蔵者の方からお借りした芭蕉の直筆作品や手紙など、普段ご覧いただけない資料を展示します。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
展示名 第41回企画展 芭蕉の真筆でたどる『奥の細道』⑦ ~歌枕を訪ねて~
期 間 令和7年3月29日(土)~令和7年5月11日(日)