暑い日が続いておりますが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
奥の細道むすびの地記念館では、7月13日(土)より夏の企画展が始まります。
今回の企画展では、俳人として生きた〈人間芭蕉〉の姿と後世の人々が思い描いた〈俳聖芭蕉〉の姿について、ゆかりの作品や資料を通して紹介します。
芭蕉は、貞享元年(1684)8月中旬から翌年4月末にかけて東海・近畿地方を巡って以降、『野ざらし紀行』をはじめとする紀行文のもととなる旅を重ねていきます。「旅の詩人」や「漂泊の俳諧師」などとも称されるように、旅を通して新しい俳風を求め続けました。
俳諧に対する芭蕉の姿勢は、門人たちによって様々に受け止められます。そして、時代が移り変わるなか、捉え直しと増幅を伴いつつ、人々の間に広く浸透していきます。18世紀末になると、芭蕉は、百回忌の節目と相まって、神格化・仏格化され、俳諧史上、傑出した俳人として位置づけられることとなります。
今回は、芭蕉の直筆作品や手紙、芭蕉を慕う後世の人々が残した和本や芭蕉像など、普段ご覧いただけない資料を展示します。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
展示名 第39回企画展 芭蕉さんの姿
期 間 令和6年7月13日(土)~令和6年8月25日(日)