心地のよい季節になってまいりましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
奥の細道むすびの地記念館では、10月4日(土)より秋の企画展が始まります。
今回の企画展では、俳諧紀行『奥の細道』を締めくくる「大垣」の章段について、著者である芭蕉や彼を取り巻く人々にゆかりの作品や資料を通して紹介します。
芭蕉は、元禄2年(1689)3月27日に江戸の深川(現・東京都江東区)を出立すると、東北・北陸地方を巡り、同じ年の8月20日頃に大垣を訪れました。大垣に2週間ほど滞在した芭蕉は、多くの人々と親しく交わり、9月6日、伊勢(現・三重県)に向けて旅立ちました。
この旅の体験をもとに著された芭蕉の俳諧紀行『奥の細道』には、現在、「奥の細道むすびの地」と称されている大垣が、紀行を締めくくる章段として登場します。そして、著者である芭蕉自身の体験と同じように、文学作品としての紀行の本文には、大垣を訪れた主人公「予」と人々との交歓の様子が描かれています。
今回は、芭蕉の直筆作品や彼の門人らが残した作品など、普段ご覧いただけない資料を展示します。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
展示名 第43回企画展 『奥の細道』「大垣」の章段を探る
期 間 令和7年10月4日(土)~令和7年11月16日(日)