第38回企画展開催について(予告)

旅立ちの春を迎え、日増しにあたたかさを感じる季節となってまいりましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

奥の細道むすびの地記念館では、3月30日(土)より春の企画展が始まります。

 

芭蕉の門人土芳が師の考えなどをまとめた『三冊子』の中に「新(あたらし)みは俳諧の花也」という言葉があります。新しさを追求しようとする姿勢こそが俳諧の真髄であるというのです。

若い頃の芭蕉は、言葉遊びを中心とした貞門俳諧や談林俳諧に親しんでいました。しかし、天和期(1681~1684)頃には当時流行を見せた字余りや漢詩文調の句をつくるようになります。さらに、貞享期(1684~1688)以降、旅を重ねることで、俳諧の道に没頭するようになり、見過ごされがちな対象にも価値を認め、句に表現するようになります。芭蕉は、実見を通して季語を捉え直したり切字の再発見と開発によって新たな句の構造を創り出したりしました。芭蕉の創作の根底には、和歌・漢詩・連歌で詠み表されてこなかった題材も俳諧で取り上げようとする飽くなき探求心がありました。

第38回企画展では、生涯にわたり新しい境地を求め、俳風を変化させた芭蕉について関連する真筆作品などを通して紹介します。

花の彩りと香りに春のおとずれを感じながら、自身の「新しみ」を見つけてみませんか。

 

展示名 第38回企画展 芭蕉の俳風 〜新しみは俳諧の花なり〜

期 間 令和6年3月30日(土)~5月12日(日)

第38回企画展チラシ

第38回企画展チラシ

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